NTTレゾナントは、旬のニュースを配信するgooニュースアプリを運営しています。30分ごとに更新されるニュースでは、今日のニュースのほかに、暮らしの知恵となる生活情報を含めて、1日に3000本の記事が配信されています。事前に1万語あるキーワードから気になるトピックを選んでおけば、読者のニュースフィードにそれらに関する記事が集約されます。
そうしたなか、新たに立ち上げたニュースアプリのダウンロード促進と、広い世代のユーザー層獲得のために、NTTレゾナントの強みを利用して顧客データベース作成を目的とした獲得モデルの実装と、効率性および速度を重視したプラン設計が求められていました。
「goo」ブランドはもともと検索エンジンからスタートし、インターネット初期から先進的な試みを次々と展開して、ポータルサイトとしての地位を確立してきました。旧来のファンからの信頼は厚く、顧客基盤となる層は高齢世代が多かったため、若い世代の獲得も目指していました。このため、既存顧客に加え、若い世代のユーザーの効率的なアプリインストールを促進する目的で、コンテンツと連動したマルチセグメント設計が必須となっていました。
キャンペーンでは、何百万もの顧客の組み合わせをリアルタイムで最適化する必要があります。わたしたちはこれにAIと自動化を適用しました。AI最適化エンジンでは、各ターゲットセグメントとカスタマージャーニーに最適なクリエイティブを決定できます。複数のオーディエンスに対して対象ターゲットを細かく分解し、ターゲティング別に「刺さる」広告表現を見せることで、より多くの誘引とコンバージョンを獲得します。
わたしたちは、ターゲットを20代から50代までの4つの世代に分け、AI最適化プラットフォームを使用して、FacebookやInstagram、Googleなどへ掛け合わせキーワードによる広告配信を行いました。
配信コンテンツの設計コンセプトは「人為的なキーワード設定」です。一般的に、自動的に発生した検索ニュースツール向けのキーワードは、ネタもとになるニュース記事を容易に想像させます。一方でわたしたちは、一見するとそれだけでは共通点やネタもとが想像できない「なんだろう?」と思わせるキーワードを設定し、ユーザーがネタを知った時に「へー!」と唸らせることを狙いました。発想を飛躍させて人為的に仕込んだキーワードで、他の検索ニュースツールと差別化することを目指したのです。
意外なキーワードの掛け合わせから、ユーザーの「新しい情報を知りたい」という欲求をくすぐり、それまでは知らなかったgooニュースを届けるという手法で、アプリのダウンロードを促しました。例えば、このようなアイディアです。
「ケール」×「江戸時代」→あらゆる栄養素を網羅!江戸時代には観賞用として栽培されていたケール
「定年後」×「二毛作」→余生じゃなくて人生が続く!「人生二毛作」時代へ
しかし、どんなに広告バナーを工夫しても、重要なアクションはアプリのダウンロードです。バナーから遷移した先のアプリのダウンロードページにおけるダウンロード行動を促進するために、広告コンセプトと連動したページ内容の改善を行い、4種類のパターンでダウンロードページのABテストを実施しました。そうして、反応の良かったページに切り替えたことは言うまでもありません。
わたしたちは、計135パターンのクリエイティブを作成し、2か月間で約3億インプレッションの広告を配信することで、アプリのインストール目標100%を達成しました。
Facebookでは、配信期間中にCVRを引き上げて離脱を減少させ、CPAを1/4に抑えて効果的な投資に貢献しました。スマートフォン向け広告配信では、CVRを3倍に引き上げて、CPCが高額の媒体を購入してもCPAを半分まで下げることに成功しました。
結果的に、ユーザーの全セッション数は、世代が高いほど多くなり、gooブランドの浸透力の高さが改めて認識されました。一方で、Facebook広告からアプリをインストールした人のうちの1/4が20代~30代と、若い世代の獲得にも貢献しました。
ターゲットごとに配信コンテンツのコンセプトを絞り込んでいくことで、適切なターゲットに適切なコンテンツを届けることができます。
AI最適化プラットフォームの活用によって、詳細なターゲティング分析に沿った適切なコンテンツ配信が可能になり、価値あるリード獲得を実現させることができるのです。
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