Salesforce Marketing Cloud Account Engagement(旧 Pardot)でレスポンシブメールをつくる

Pardotでレスポンシブメールテンプレートをつくる

Salesforce Marketing Cloud Account Engagement (Pardot)のメールテンプレートは、再利用可能なデザインで作成されており、これを基に新しいメールをつくることができます。つまり、テンプレートをコピーして、そこでテキストや画像を編集して送信するという方法になります。

しかし残念なことに、Pardotの既成のメールテンプレートは、お客様のブランドガイドラインに沿ってカスタマイズされているわけではなく、また柔軟性に欠け、レスポンシブでもありません(基本的に携帯電話ではうまく表示されません)。

Superdriveがお助け

SuperdriveのSalesforce Marketing Cloud Account Engagement (Pardot)を導入すれば、あなたのブランドに合わせてカスタマイズされた新しいメールテンプレートがゲットできます。このガイドを参考に、ぜひ、編集やコピー、テスト、見込み客への送信方法などを学んでください。

Superdriveのテンプレートをお持ちでない方は、お気軽にお声がけください。また、Pardotの基本を知りたい方にもこのガイドは向いていますので、ぜひ読んでみてください。

Pardotで新しいメールをつくる

Pardotのメールには「リストメール」と「メールテンプレート」の2種類があります。

「リストメール」は、1回限りのメール作成と送信に使われます。なので、自動化されてはいません。例えば、毎月手動でニュースレターを作成し送信するような場合に使われます。

Pardotで「リストメール」を作成する方法

新しくつくったレスポンシブテンプレートを基にリストメールを作成するには、pi.pardot.comにログインし、「マーケティング」メニューからメール > 新規リストメールを選択します。まず、必要なフィールドを埋めます。デザインのベースとなるテンプレートを選択します。これで、新しいリストメールの出来上がり。編集してリストにメールを送れます。

Pardotで「メールテンプレート」を作成する方法

Pardotでは、リストメール以外に「メールテンプレート」と呼ばれるメールがあります。メールテンプレートは、ドリップキャンペーンやフォーム投稿後に送信されるサンキューメールなど、自動化されたメールキャンペーンに利用できます。

自動配信メールに利用するメールテンプレートを新たに作成するためには、レスポンシブメールテンプレートをコピーし、それを編集するだけで済みます。pi.pardot.comにログインし、「マーケティング」メニューから、メール > テンプレートを選択します。「レスポンシブメールテンプレート」というテンプレートに移動し、「コピー」をクリックしてコピーをつくります。必要なフィールドを埋めます。「保存」をクリックすると、編集してマーケティングに利用できる新しいメールテンプレートが作成されます。

Pardotでメールを編集

さて、メールの作成が終わったので、次にテキストや画像などを使ったメールのカスタマイズ方法を説明します。

Pardotの編集可能なブロック

Pardotメールは、編集可能なブロックから構成されています。ブロックとはコンテンツの一部分を示し、自由に複製や並べ替え、削除することが可能です。例えば、「テキストブロック」はテキストを含むボックスです。「イメージブロック」は画像を含むボックスです。「2コラムブロック」とは、右側に画像、左側にテキストを配置したボックスです。だいたいこんな感じです。

Pardotでブロックの中身を編集

  • テキストブロック

テキストブロック内のテキストを編集するには、まず、編集したいブロックをクリックします。右側にあるwysiwygエディターとエディターウィンドウを使って、コンテンツを編集します。テキストの色を変えたり、太字にしたり、リンクを追加したりと、WORDなどと同じような簡単な操作で編集できます。エディター内のアイコンの意味や、エディターで実行できることなどは、Salesforceのヘルプ記事を参照してください。

  • イメージブロック

画像を挿入するには、画像ブロックの中で編集したい画像ブロックをクリックします。すると、右側にエディターがポップアップ表示されます。そこで画像をダブルクリックすると、画像を編集することができます。「アップロード」タブをクリックし、コンピュータからファイルをアップロードします(注:Outlook上で見栄えを良くするために、アップロード前に必ず画像を以下の推奨サイズに変更してください)。すると、「画像情報」タブにプレビューが表示されます。最後の重要なステップは、幅と高さを指定する部分の数字を削除することです。こうすることで、モバイル向けに最適なレンダリングが可能になります。最適な画像レンダリングのための推奨サイズ:

Pardotにアップロードする前に、画像を以下の寸法にリサイズすることをお勧めします。

1. 全幅バナー:幅600px、縦幅は自由
2. 横長バナー:幅560px、縦幅は自由
3. 249スクエア:249px×249px
4. 199スクエア:199px×199px
5. ロゴ:最大600pxまでOK。推奨は幅200px

  • ボタンブロック

他のすべての要素とは異なり、Outlookで使う場合、ボタンに関しては少々面倒な設定が必要です。Outlookやモバイルを含むすべてのクライアントで完璧にレンダリングするためには、ボタン周りのHTMLを調整する必要があります。でも、簡単ですので心配しないでください!

まず、ボタンブロックをクリックし、次に、右側に表示されるエディターで、HTMLアイコン(<>)をクリックします。コードを編集する必要があります。

コードは以下のようになり、ハイライトされている部分が編集対象となります:

<div style="text-align: center;"><!--[if mso]>
<v:roundrect xmlns:v="urn:schemas-microsoft-com:vml" xmlns:w="urn:schemas-microsoft-com:office:word" href="https://example.com/" style="height:50px;v-text-anchor:middle;width:249px;" arcsize="16%" stroke="f" fillcolor="#ed6162">
<w:anchorlock/>
<center>
<![endif]--><a href="https://example.com/" style="background-color:#ed6162;border-radius:8px;color:#ffffff;display:inline-block;font-size:13px;font-weight:bold;line-height:50px;text-align:center;text-decoration:none;width:249px;-webkit-text-size-adjust:none;">詳細はこちら</a> <!--[if mso]>
</center>
</v:roundrect>
<![endif]--></div>

赤でハイライト:

これは、ボタンからリンクするURLです。リンクさせたいURLに書き換えます。以下の2か所を変更する必要があることに注意してください。

緑でハイライト:

これは、このボタンが呼び出すアクションのテキストです。「もっと詳しく」以外の言葉を入れたい場合は、ここに入力してください。短い文章にしないと、クライアントによっては変に見えるかもしれません。

Pardotの編集ブロックにおける削除、追加、並べ替え

すべてのブロックの右上に、「repeatable」と小さく書かれたテキストがあります。そこにカーソルを合わせると、以下のようなメニューが表示されます:

  • Duplicate Row (ブロックの複製)

ブロックの複製。例えば、メール内の別の場所にもう一つ画像ブロックを追加したい場合。「duplicate row」を選択すると同じ画像ブロックが2つできあがります。

適用前:適用後:

  • Remove Row (ブロックの削除)

ブロックを完全に削除。例えば、ボタンが不要になった場合は、そのブロックを削除すると、ボタンが無くなります。

適用前:適用後:

  • Move Row Up/Move Row Down (ブロックの位置変更)

ブロックの位置を変更する場合に使用。例えば、画像ブロックがテキストブロックの上にあった場合に、これを逆にしたい時は、画像ブロックを下に移動させれば完了です。

適用前:適用後:メールの件名を編集する

サブジェクト(件名)は、メールの「送信」タブまたは「エディター」タブで編集できます。サブジェクトは、メールの開封率に直接関わるので、短く、魅力的で、正確なものにしましょう。長すぎると、ほとんどのメールソフトで後半がカットされて表示されてしまうので注意しましょう。可能な限り、41文字以内に収まるようにしましょう。

メールのプレビューテキストを編集する

「プレビューテキスト」とは、メールソフトの受信トレイにあるサブジェクトの下または横に表示されるテキストで、受信者がメールの中身を確認するためのものです。Gmailでは「スニペット」、Apple Mailでは「プレビュー」、Outlookでは「メッセージプレビュー」と呼ばれています。どのような呼び方であっても、このコピーはプレビューテキストです。(https://www.litmus.com/blog/the-ultimate-guide-to-preview-text-support/)

これは、90文字以内に収めると効果的です。

プレビューテキストを編集するには、メールの一番上のテキストブロックをクリックし、テキストを変更するだけです。テキスト版メールの更新

もし受信側のシステムやクライアントがHTMLメールを許可していない場合、画像やリンク、見栄えのするデザインなどを除いたテキスト版のメールを送ることになります。このような場合は、メールの「Text」タブで内容を変更することによって、どう見えるかコントロールすることができます。

ただし、こうしたケースは現在あまりなく、ほとんどの場合は重要な作業ではありません。また、この設定をするのを忘れがちなので、私はいつも、すべてのメールについて以下の内容を設定しています:

{{Recipient.Company}}
{{Recipient.LastName}} 様

このメールは画像を含むメールのため、
お使いのデバイスではメールが上手く表示されませんでした。

メール本文をご覧になられる場合は、下記URLよりご確認ください。
{{View_Online}}

この方法では、リンクをクリックすることによって、テキスト版のメールの代わりにブラウザでHTML版を開くことができます。こうすることで、すべての人が最適な形でメールを見ることができ、また、テキスト版を毎回追加する必要もありません。

なお、テキスト版を更新したい場合は、「テキスト」タブをクリックしてください。

Pardotメールのテスト

メールの作成が完了したら、今度はテストを行います。テストのためには、「テスト」タブに移動します。テストには2つの方法があります。お勧めは、テスト用リストへの送信です。すべての変数タグが正しくレンダリングされ、HTML版のメールだけが送信されたことを確認します。

  • テストリストへの送信

ドロップダウンからテストリストを選択し、「テストリストに送信」をクリックするだけ。数秒後にメールが届くはずです。テストリストがない場合は、テストリストを作成します。

テストリストの作成

pi.pardot.comで、マーケティングメニュー > セグメンテーション > リストと移動します。「リストを追加」をクリックし、リストに名前を付け、「テストリストのメール送信」チェックボックスにチェックを入れます。次に、テストの見込み客を作成し、リストに追加します。

pi.pardot.comでプロスペクトメニュー > プロスペクトリストに進みます。自分自身をテスト見込み客として作成します。見込み客の詳細内容は、テストに使用するテストメールをメールアドレス欄に入力すること以外、それほど重要ではありません。

自分自身を見込み客として作成したら、prospectを開き、「Lists」タブを開き、検索して作成したテストリストに自分自身を追加してください。そして、「Save lists」をクリックします。

  • 個々のメールに送信

テストリストを作成しない場合は、「個々のメールに送信」と書かれた下の部分に、送信先のメールアドレスをカンマ区切りで複数入力することで、テストメールを送ることができます。この方法では、テストリストへの送信に比べて多少時間がかかり、可変タグはレンダリングされません。ただし、この方法を使うと、HTML版とテキスト版両方のテストをすることができます。

Pardotリストメールに送る

メールを作成したら、「送信」タブをクリックしてサブジェクト名をダブルチェックし、送信先リスト(または除外リスト)を追加し、即時送信か将来日付の送信設定ができます。即時送信する場合は「今すぐ送信」、将来日時での送信は「スケジュール設定」をクリックしてください。「送信者」についての注意事項。これは、見込み客がメールを受信した際に目にする、メールの「FROM」フィールドです。ここでメールの送信者を選択できます:1. 一旦ユーザー – 名前とメールアドレスを入力するだけの最も簡単でお勧めの方法
2. 特定のユーザー– Pardotユーザー。こちらもお勧め
3. 割り当てられたユーザー – リードや取引先責任者を所有するSalesforceの担当者からメールが送信される
4. 取引先所有者 – メールの送信元は、Salesforceの取引先責任者に関連する取引先を所有する人

注:3または4を選択した場合、バックアップとして、一旦ユーザーまたは特定のユーザーを選択する必要があります。例えば、アカウントの所有者からメールを送信したい場合、彼らがアカウントに関連付けられていない場合はどうなるでしょうか? この場合は、一旦ユーザーまたは特定のユーザーをバックアップとして送信する必要があります。この場合は、もう一度「+」マークをクリックして、バックアップを設定します。……これで終わりです。Pardotメールの作成、テスト、送信はすべて完了です。

私たち専門チームにご相談されたい方は、こちらのフォームから、お気軽にお問合せください。

文:マゴスキ ・アロン

SuperdriveはSalesforceのオフィシャルパートナーであり、Salesforce認定Marketing Cloudスペシャリスト・コンサルタントが在籍しています。

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